Re:初恋

初恋は実らない。

そうだとしたら、僕らの恋はどうなのだろう。

初恋が実らなかった彼と、実った僕。

結果はどう考えても同じだ。

結局はどちらの初恋も実った事になる。

それは運命が加速しようとも、

たとえどこかですれ違っていても、

絶対に、確実に、

実っていた、初恋の話。



最初の出会いは、幼稚園で。
その日は窓からはなにも見えなくなるくらいに吹雪いていた。
一歩外に出れば目の前に広がるのは真っ白な銀世界。

「すごい・・・」

思わず口からこぼれた言葉。
ただ、すぐに吹雪の音と怒鳴り声でかき消されたのだが。

「何度言ったら解かるんだっ!!」

そう言って抱き上げられる。

「エースッ!聞いてるのか?」
「聞いてる・・・」

耳元で怒鳴られると、鼓膜が破れそうだ。
正直うるさい。
いつもいつも、小さな事で騒ぎ立てて。
変に心配性だ。
でも・・・

「もう心配させるなよ」

説教の後のこの笑顔は、
唯一の、


好きなところだ。





To be continue...



なんか新しいの始めちゃったよ、オイ。
「日常と君と、」もやるけどさぁ、
うーん、完結するかな・・・?
まあ、頑張るよ。

んじゃ!
次回は「日常と君と、④」だぜ!